講師プロフィール


阿部徳和(あべのりかず)

松島湾アマモ場再生会議 副事務局長

1966年多賀城市生まれ

1988年塩竈市役所入庁、2011年東日本大震災の際は産業部商工観光課長、同年4月総務部政策課長として将来を見据えた港の復興のあり方を市民と協議する「塩竈港ウォーターフロント活用市民会議」の事務局を担当。2012年松島湾アマモ場再生会議の創設に関わり同時にメンバーとなる。2013年(第6回)と2019年(第12回)に開催された2度の全国アマモサミットの実行委員会及び事務局を担当。2021年塩竈市教育委員会教育部長で退職するまでアマモ場再生会議の行政側の調整等を担当した。同年キクニ株式会社に入社し現在に至る。

 

 塩竈市役所への入庁の動機は浦戸諸島という島・海をフィールドにした社会教育事業に携わりたかったためであるが、在職中にそれらの部署への異動はまったく叶わず、そのストレスを市民運動という形でなかば趣味的に後に松島湾アマモ場再生会議の構成メンバーとなる仲間等と一緒にいろいろと発散してきた。しかし、仕事ではないので難しいことはそっちのけでとかく体を動かすこと、おもしろいことが中心で肝心のエビデンス、計画性、学術的探究に難があるという点はこの齢でも自覚しており反省している。


阿部拓三(あべたくぞう)

 1974年生まれ、仙台市出身。南三陸町自然環境活用センター(愛称:南三陸ネイチャーセンター)任期付研究員。博士(水産科学)。

 学生時代は北大ヒグマ研究グループに所属し、ヒグマの生態調査を通じて生態学や自然との向き合い方を学ぶ。さらに、沖縄のマグロ漁船に乗り込み、大海原で海の雄大さと美しさに衝撃を受ける。卒業後は航海士養成コース、大学院に進学し航海士免許と学位を取得[博士(水産科学)。研究と教育の両立を目指し、志津川町自然環境活用センター(現南三陸ネイチャーセンター)に任期付研究員として就職。ダンゴウオやクチバシカジカなど北の魚の生態研究と教育活動に取り組む。任期終了後、北海道にフィールドを移し、北海道大学水産学部附属練習船航海士兼助教として海洋生物研究と教育活動に取り組む。東日本大震災後、流失した南三陸ネイチャーセンターの復旧に取り組むため、復興庁市町村応援職員(復興支援専門員)として南三陸町に戻り、現職に至る。志津川湾のラムサール条約湿地登録に深く関わるとともに、地域密着型の研究・教育活動を通し、東北の海の魅力を伝える活動に取り組んでいる。

 


富原聖一(とみはらせいいち)

1973年大阪府大阪市生まれ。日本獣医畜産大学(現:日本獣医生命科学大学)獣医学科を卒業後、福島県いわき市小名浜にある環境水族館「アクアマリンふくしま」のオープニングスタッフとして「公益財団法人ふくしま海洋科学館」に入社。専門は魚病学、傷病鳥獣保護。現在は飼育展示部にて海獣類を担当している。

入社動機が「海が近くて釣りがしやすいから」というぐらい根っからの釣り好きということもあり、獣医師としての職務のほか、魚類の飼育展示も担当することも多い。水族館の水槽には自ら釣った魚も数多く展示されている。

2011年に発生した東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所事故の後から水族館における放射線問題についての対応も一手に担っている。水族館内の空間線量の測定から始まり、水族館周辺の海や川の魚の放射能測定も継続して行っている。また、東京電力福島第一原子力発電所近傍でも釣り船に乗って魚を採集し、独自に放射能測定を行っている。

独自のデータを基にした原発事故関連イベントや企画展を行い、東京電力福島第一原発事故の影響による風評被害の払拭に努めている。


中島洋(なかしまひろし)

復興庁宮城復興局 局長。技術士(建設部門)。

 1964年大分県生まれ

 1988年運輸省入省後、北海道開発局、国土庁、国土交通省、内閣府、沖縄総合事務局など本府省庁及び出先機関等に勤務し、港湾・空港をはじめ社会資本整備や地域計画等に関する調査・計画、事業実施等の業務を主に担当。これまでにウォーターフロント整備に関連して、マリーナやリゾート法、景観設計、環境アセスメント、環境モニタリング調査など海域環境に関連する業務にも従事。東日本大震災時は関東地方整備局勤務で港湾・海岸の災害復旧、東北への職員・港湾業務艇の派遣等を担当、翌年度から茨城県庁に2年間勤務。平成27年度から3年間は東北地方整備局港湾空港部長として東北地域の港湾等の整備・利用及び保全等に取り組む。。

 昨年7月より現職。復興庁の出先機関として、宮城県内の住まいとまちの復興、被災者支援、産業・生業の再生、震災の記憶と教訓の継承など復興行政のよろず相談窓口・総合調整機関として取り組んでいる。

 

「今回は行政の立場で、宮城県における東日本大震災からの復興状況について、特に沿岸部の防潮堤の整備状況、水産業の復興状況、海辺の利用状況など概観するとともに、残された課題について話題提供したいと思います。」


コーディネーター:神保清司(じんぼきよし)

1976年山形県米沢市出身。まき割り、風呂焚きがある家で育つ。大学卒業後、ホールアース自然学校に在籍。富士山麓でのエコツアーガイド・家畜動物との里山暮らしを通じて経験を積む。2005年NPO法人千葉自然学校入職。南房総市大房岬自然の家を拠点に年間一万人の子供たちを迎え入れ、海山へと導く。これらのノウハウを活かして地域の持続可能な旅行商品づくりにも積極的に関わる。近年は地域内のアウトドア事業者連携組織を立ち上げ、地元小中学校と連携した海山フィールドの保全活動と教育活動に力を注いでいる。

<所属>

NPO法人千葉自然学校 事業部長 兼 南房総市大房岬自然の家 所長

https://www.chiba-ns.net/

NPO法人海に学ぶ体験活動協議会(CNAC)副代表理事

http://cnac.or.jp/

一般社団法人南房総市観光協会 理事 

https://www.cm-boso.com/

<受賞歴>

JAPAN OUTDOOR LEADEAS AWARD 2019 ファイナリスト 優秀賞

http://jola-award.jp/award/jola-2019/